また久しぶりの更新になってしまいました。
今回はかなり前になってしまいますが1月に行われた第4回次世代照明技術展~ライティングジャパンにおいて出品されていましたCCFL(冷陰極管ランプ)のご紹介をしたいと思います。
CCFLとはCold Cathode Fluorescent Lampの略でもともとは薄型テレビやコンピューターモニターのLCDとバックライトに使われていたものです。日本で発明されたものですが最近はLEDや有機ELなどの新しい技術が出てきて少しずつ需要が減ってきていました。ただ最近LEDの光が目に良くないとか、色が家庭やレストランなどにはあまり向かない(食べ物などがおいしく見える色ではない)ということなどの問題が出てきているようでCCFLが少しずつ見直されてきています。
LEDは懐中電灯などの一方向を照らすには向いている光ですが、光の広がりがあまりないので部屋などで使用すると天井などに影や暗い部分がかなり出てきます。それから長い間LEDの光を見ていると残像が残ったりして睡眠障害になったりするということも報告されているそうです。
それからLEDは家庭用の電源をした場合にはかなりの熱を放出します。電球タイプなどはソケットに近い部分に放熱用のパーツが取り付けてあります。下記写真参照。
LEDは消費電力自体は少ないのですが、この部分からかなりの熱が出てしまうため部屋の温度が上がってしまい結局エアコンを使用するため光熱費が上がってしまいます。冬にはいいかもしれませんが。それから熱がかなり上がる為天井のダウンライトやお店の看板などには使用できないようです。
それからLEDは寿命約4万時間といっていますがまだ実際に4万時間使用された例はなく(出来てから時間がそれほど経っていません。)かなり早い時間で切れてしまったりする事例も出てきているようです。この切れてしまったLEDの廃棄に関する条例もまだ出来ていないようですが半導体素子の中にはヒ素なども含まれているのでそのまま廃棄することは危険だといわれています。
今お手伝いしているCCFLのメーカーさんなどは震災後に工場を台湾から福島県に移して復興支援をしています。皆さんにCCFLというものを知ってもらい節電するにはLEDだけではないということを知っていただければと思います。皆さんの使用用途に合わせて使うものを選べばいっそう節電ができると思います。
NHK Eco Channelにて紹介されましたので下記リンクからご覧ください。このチャンネルではいろいろなエコに関する情報が乗っていますのでぜひご覧になって参考にしてください。
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_bizspo_20120118_1631
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